2021年1月22日、核兵器禁止条約が発効されました。核兵器禁止条約の発効で人類は核兵器のない世界に大きな一歩を踏み出しました。条約を力に世界では運動が広がっています。一方、被爆国でありながらこの条約に背を向ける日本政府に対し、署名・批准を求める署名運動が広がっています。民医連では、この署名運動に賛同し、100万筆を目標に取り組みを進めています。
7月13日に、以下の3点を目的に「原水爆禁止2021年世界大会事前オンライン学習会」を開催しました。学習講演とコロナ禍の各法人の反核平和の取り組み報告を企画し、多くの職員が参加しました。
【目的】
・原水爆禁止世界大会、国民平和大行進に取り組む意義を学ぶ
・核兵器禁止条約発効後の核廃絶に向けた取り組みを学ぶ
・『日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める署名』の推進
学習講演では、長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA:レクナ)の中村桂子准教授に①核兵器を巡る世界の状況、②『核兵器禁止条約』発行の意味、③日本の私たちの課題、についてお話頂きました。
長崎大学 核兵器廃絶研究センター(RECNA) 中村 桂子 准教授 |
講演の最後には“多くの方が核兵器はどうせ無くならない、自分には無関係と思い込んでいる。核兵器の非人道性や不合理性を学び、身近なことと捉えることで、考えが変わり行動へつながる”と話されました。
今年は核兵器禁止条約発効後、はじめて8月6日ヒロシマ、8月9日ナガサキの日を迎える特別な年です。今一度、“いのち”“くらし”“地球環境”を脅かす“核兵器はいらない!”の声を広げていきたいと思います。